2024年、オリジナル・ブランド Vanshuuを立ち上げました。

日本を代表するギターブランドにリスペクトを込めて、開業の地から「Vanshuu」と名付けることにしました。

人生は、縁や運命という大きな流れの中で、どう立ち振る舞うか。

生まれた場所や環境、出会う人から影響を受け、恩恵を受けると共にそれは見方を変えれば、一種の依存や呪縛にもなりうる。

私は生まれた播州、加古川の地に恩恵を受け、そして離れようとする気持ちも人生の中で経験します。

それは私のオリジナリティやアイデンティティ、製作するギターにも影響しています。

2010年に大阪・梅田にあるESP GCAというギター製作学校にて、ギターの製作を学びました。

そして、卒業後、 2012年に東京、下北沢にあったギター工房に数年、身を置くことになります。

その工房では、Fender USAのストラトキャスターやGibson USAレスポールなどを元にカスタマイズを施すことを主に行っていました。 それはアーティスト・モディファイ的なもので、代表されるのがヴァン・ヘイレンのフランケンシュタインモデルが挙げられます。

それから、約10年間、アーティスト・モディファイを製作してきました。

私がアーティスト・モディファイから学んだ、 特にヴァン・ヘイレンの求めたサウンド・トーンの良さや、製作方法などの影響を多大に受けています。 それは恩恵と共にある種の呪縛でもあります。

ギターブランドを立ち上げるにあたって、私が経験してきた歴史を全くの白紙から、全く新しいギターを作り上げるのではなく、 それらの影響下にありながらも、新しい価値観、概念を表現していかねばならないと強く思っています。

新しい価値観をもたらす、新しい音楽を創造することができるギターを、これから、もがきながらも製作していきます。