奇跡的な邂逅

奇跡的な邂逅
時と場所、時代と国境を越えた、

奇跡的な邂逅を目の当たりにして、魂が震えるような気持ちになったお話



その前に、

お盆休みには姫路にある日本玩具博物館を訪れまして、

神戸人形のからくりや、全国の土人形、金太郎の素晴らしいコレクションを拝見することができました。

三太郎の中では、唯一実在する金太郎こと坂田金時。


桃太郎のバリエーションは少し見ることができますが、本物の金太郎の種類の豊富さには全くかないません。






そして、最近、手に入れた沖縄の焼き物・やちむん

タラフーと呼ばれるビンテージの蓋物




そして、人間国宝の金城次郎さんの長男、金城敏男さんのだちびん・抱瓶
後ろには敏男さんのトが刻まれている。








有名な魚紋
陰陽シンボルのような配置でかっこいい
見れば見るほど、
これはとても気に入ってしまったので、
お店に飾っておきたい。

こんなことをしていると儲からないが、
それでいいと思えるのである。





最後に本命の「馬のアートピース」

これをみなさんに見て頂きたい、そして私の備忘録としてここに書き記しておきます。


ひとまず、こちらを見ていただきますと、

愛知は瀬戸ものの「馬の目皿」と呼ばれる江戸時代のお皿

当時はまだ陶磁器、私たちが日常的に使っているお皿は高級品で、

焼き物が主流であって、実際に江戸時代の一般的な民衆が使用していた器です。


そのため、細かい絵を入れるのではなく、ささっと描いて大量に作れる模様として、

うずまきが描かれます。

それが馬の目のような模様になり、現代の私たちにはそれが当時の勢いのある生活を感じ取れるような、

そんな魔力を感じるお皿になっています。





次に、時代と国境を飛び越えて、20世紀半ば(1950〜60年代)のデンマークに話は移ります。

少しAIに手伝ってもらってご説明します。


デンマークでは、有名なロイヤルコペンハーゲンが1700年代から王室御用達窯として高級・陶磁器として知られています。

白く美しい陶磁器です。

そこから1950〜60年代になりますと、ロイヤルコペンハーゲンでも、
従来の薄く白い磁器とは異なる「ストーンウェア(炻器・せっき)」の生産に注力し始めます。


土の温かみへの回帰: 磁器の冷たさとは対照的な、日本の備前焼や信楽焼、

あるいはアールヌーヴォーの有機的な表現を取り入れた、重厚で素朴な作風がトレンドとなりました。

この大手窯によるストーンウェアの流行と同時期(1960〜70年代)に、デンマーク全土で全盛期を迎えたのが、「スタジオ・ポタリー(個人や小規模の独立陶芸工房)」です。

ロイヤルコペンハーゲンなどの量産ラインとは異なり、作家たちは自分のアトリエで土を練り、自ら彫りを入れ、独自の釉薬を研究しました。


今回、焦点を当てる、ハンネ・エルベックという女性作家(Hanne Elbæk)も、まさにこの「スタジオ・ポタリー」の波の中で活動した作家の一人です。

彼女の作品に見られる力強い彫り(テクスチャー)や複雑な結晶釉は、当時のデンマーク陶芸界のトレンド(土の素材感を活かす)を色濃く反映しつつ、個人の手仕事ならではの温かみと力強さを備えています



ということで、私が手に入れたハンネ・エルベックという女性作家の作品がこちらの馬の置物となっています。



ハンネは1959年から1970年頃まで活躍しており、おそらくこの作品は初期の1959年辺りのものだと思われます。


この馬の置物を見ていると、重要な模様に気が付くのです。

そう、馬の目模様が入っているのです!






馬の目に限らず、しっぽの部分や筋肉、顔の部分など全体がうずまき状に描かれています。

そして、勢いのある線、色付け、

日本の伝統的な民藝「馬の目皿」への深いリスペクトを感じずにはいられません。


1960年頃に日本の民藝への想いを持って工房を始めたハンネ、

そして、その想いを秘めた馬のアートピース。

そんな作品が日本にあって、馬の目皿の横に置かれていない、ということはあってはならないと思えるのです。

安易にこの作品を売ってしまったりしてはいけないように思います。

本当はこの馬の置物はテーブルランプである可能性もあり、そうであるならばランプとしての姿にしてあげたいと思います。


馬の目皿の横に置くと、この作品の馬もどこか喜んでいるように見えてきます。









販売はしませんが、

ご参考までにAIに手伝ってもらった説明文です。


デンマークの伝説的な陶芸家、

ハンネ・エルベック(Hanne Elbæk)による個人工房「Hanne Stentøj(ハンネ・ステントイ)」の、

大変貴重な「馬」をモチーフにしたストーンウェア(炻器)製の大型ランプベース(テーブルランプスタンド本体)です。


底面のフチには、工房設立時の【最初期(1959年頃)にのみ使用されていた幻の『H』のモノグラムマーク】のスタンプが綺麗に残っており、
さらに、作家本人の筆記体直筆サイン「Hanne」と「Denmark」の刻印が入っています。


後年の量産品(モデル番号・数字管理)とは異なり、ルールが決まる前の最初期に、ハンネ自身が情熱を注いで作り上げた、世界に一つだけの完全なるスタジオ・ポタリー(一点もの)です。

【造形とデザインの特徴】
馬の力強いシルエットを大胆にデフォルメした、圧倒的な存在感を放つ彫刻作品です。
側面に描かれた力強い渦巻き模様は、日本の伝統的な民藝「馬の目皿」への深いリスペクトを感じさせ、後方には手作業による立体的な白いお花(レリーフ)の装飾が施されています。当時、北欧のデザイナーたちが日本の「用の美」に深く共鳴していた歴史が息づく、博物館級の佇まいです。

【ランプベースとしての構造】
底面はランプ器具を仕込むために大きくくり抜かれた空洞構造になっており、馬の背・首元あたりには電気コードを外に逃がすための専用のコード穴が成形されています。
※こちらは陶器本体(ベース)のみの出品となります。お好みのソケット器具やランプシェード(傘)を組み合わせて、世界に一つのヴィンテージランプを完成させてお楽しみください。もちろん、このまま彫刻オブジェとして飾っても素晴らしいオーラを放ちます。

【サイズと状態】
・サイズ:約 縦15cm × 横15cm(主役級の素晴らしいサイズです)
・状態:後からの割れや欠け、ヒビなどはなく、約70年前のヴィンテージ品として極めて良好なコンディションです。
造形の特性上、馬の首元の左右両側に、製造時(パーツ接合時)にできた特有の筋(釉薬がのった窯キズ・成形スジ)が対称に見られます(※最後のお写真をご参照ください)。これは最初期のスタジオ陶器(手仕事)ならではの本物の風合い・製造時の特徴となります。

これほど大ぶりで、かつ1959年の最初期マークが揃ったハンネの「馬のランプベース」が日本の市場に出回ることは滅多にありません。